【レビュー】EaseUS Video Converter の使用と評価

はじめに

こんにちは、異世界攻略班です。
今回は、動画変換、オーディオ変換ソフトの「EaseUS Video Converter」をご紹介します。

EaseUSがどういう企業で、どういったソフトウェアを取り扱っているかについては、これまでの記事でも触れていますので、そちらも合わせてチェックしていただければと思います。

無料版ダウンロード

さて、まずは、無料体験版から始めてみる。

無料体験をクリックする

ここで、まずEaseUS®製品に関する使用許諾契約書 (EULA)プライバシーポリシーを確認する。
問題無ければ、「今すぐインストールする」をクリック。

無料版をダウンロード。「今すぐインストール」をクリック

ダウンロードが開始された。

ダウンロード開始

ブラウザ上にThank youページが表示された。

thankyouページ

これで、インストールは完了したようだ。

インストールは完了と出ている

ソフトを起動

早速、ソフトを起動する。実際の画面はこのような感じになっている(無料版の場合)。
無料体験版のため、右上に「アップグレード」と表示されている。製品版にアップグレードするには、こちらから操作する。

起動後の初期画面

製品版と価格について

アップグレードをクリックすると、製品版の案内が表示される。
製品版「1ケ月」「1年」「買い切り」の3つから選べる。それぞれ、税込で1,309円(セール中)、3,949円(約4,000円)7,909円となっている。
1年版だと、1ケ月あたり329円になる。対して、1ケ月版は、現在セール中で1,309円になっているとはいえ、1年版と比べるとだいぶ割高な感じがする。
無料版を試してみて1ケ月だけ使おうという場合には、ちょっと高い印象だ。どうせなら1年版や永久版を検討した方が良いだろう。とは言え、無料版と製品版との比較、用途などを検討した上で、製品版にアクティベートすべきかどうか見ていく。

アップグレード押下時

EaseUS Video Converterとは

まず、簡単にソフトの概要に触れる。
実際のソフトの画面を見て分かるように、EaseUS Video Converterは「動画、オーディオの変換ソフト」である。見ての通り、画面自体は非常にシンプルで、「動画変換」「オーディオ変換」「オーディオ抽出」に分かれている。多彩な変換フォーマットとバッチ処理にも対応した高速変換が主な特徴のようだ。

基本画面

無料版の制限について

無料版の機能には、製品場とは違い、幾つか制限がある。
簡単に述べると「完全な長さで変換はできず、変換速度も時間がかかるし、ウォーターマークも付いている」ということ。
ウォーターマークが付いてくる点、完全に変換できない時点で、既に無料版だけでは実用的ではない
動画、オーディオ変換が売りのソフトなので、無料版でオーディオ変換だけを使うというのも正直どうかと思うし、ちょっと無料版を触ってみて、製品版にするか検討する感じになるのだろう。
多様な変換フォーマットは試せるが、そもそも高速変換が製品版にしか対応していないのだから、本ソフトの特徴は無料版では体験ができない。そこで、じゃあ一ヶ月だけ試しにやってみようかと思っても、先に製品版の価格を見たように1年版と比較してもだいぶ割高なので、尻込みする人がいてもおかしくないだろう。

  • ファイル結合不可
  • GPUアクセラレーション使用不可
  • 高速変換不可
  • 複数をまとめて変換(バッチ処理)不可
  • 変換動画の長さの制限あり(1/3)
  • ウォーターマークあり(EaseUS Video Converter)
無料版と製品版の比較

実際に使ってみる(無料版の場合)

動画変換

そうは言っても、やはりソフトを実際に使ってみないと、最終的な判断はできない。
以下、操作しながら特徴を見ていく。

ファイルの追加は「ファイルを選択」から行う。

ファイル選択

ファイル追加すると、追加した動画が表示される。今回はゲーム実況動画を試しに使ってみた。

ファイル追加後

それでは設定していく。
下記画像で①の設定をクリック。

操作の確認について(①は設定、②は変換中、③オプション

ここでは、様々なファイルの質、形式、デバイスから、用途や互換性を考慮して、自由に設定することが出来る。

変換の質、形式設定

Apple、Androidなどデバイスによって設定を調整することもできる。

デバイスから設定

SNSで動画を上げている人にとっては、用途から選べるので、形式等細かいことを考える必要なしにすぐに変換することができる。

YouTube、Instagram等のSNSにも対応

試しに、YouTubeで設定して、変換を押してみる。
無料版の場合には、動画の変換の長さに制限があり、全体の1/3しか変換できない。今回は9分の動画を変換してみたのだが、完全な変換はできず、1/3の約3分の動画が生成された。

無料版には、長さ1/3の制限がある

変換中は以下のようになる。変換が完了すると、完成と表示される。
無料版では、バッチ処理(まとめて変換)ができないため、複数まとめて変換したい場合には、一個前の変換処理が終わってから、改めて変換の対象を選ぶことになる。
変換時間は数分かかった。

変換中

変換が終わると、完成に動画が追加される。

完成した動画が追加

開く」は実際のファイルの保存場所を表示する。ここで変換後のプレビュー動画を再生することもできるが、無料版だとウォーターマークが表示されていることが分かる。

追加された動画

変換後の動画自体に問題は無かったが、ウォーターマークが表示されてしまっており無料版で「ネットビデオ」を選択した変換は正直使えない

ウォーターマークが表示。無料版

オーディオ変換

次に、オーディオ変換をやってみる。試しに、MP3の3分程度の曲を上げてみた。
こちらも同様にまずは設定をしていく。

オーディオ追加

操作性については動画変換と同様で、非常にシンプル

変換設定

今回はWAVにして、変換してみる。オーディオ変換についても、1/3しか無料版では変換できない

オーディオ変換も同様に変換の長さに制限

無料版でもこの程度のファイルなら数秒で完了した。変換自体も特に問題は無かった。

数秒で完了
変換後のメディア情報

オーディオ抽出

最後に、オーディオ抽出も試してみる。
操作は動画変換、オーディオ変換と基本的には同じで、抽出の場合も1/3の制限がある。

オーディオ抽出機能
オプションを選択
抽出中
完成

実際に、完成した音声を聞いてみる。MP4から1/3の長さのMP3に変換された。
高音質に変換したものの、変換前の音声が悪ければ当然それが引き継がれている。しかし、無料版でも音声自体には特に問題は無かった。

1/3で音声抽出

無料版で出来ることは以上だ。

製品版を試して違いを探る

アクティベート

では、今度はEaseUS Video Converter の製品版を試してみて、無料版との違いを明らかにしていきたい。
アクティベートすると、全ての機能を使えるようになる。

製品版へアクティベート

アクティベート後の製品版画面

こちらがアクティベート後の製品版の画面だ。バージョンに「Pro」が追加され、「アップグレード」の表示が消えている。勿論、無料版で作業していたところから引き継がれる。

製品版の画面

高速変換(製品版)

製品版では「高速変換」が使える。
実際に高速変換をONにして無料版と同じ条件で変換してみたが、正直そこまで違いが分からなかった。高速ONの表示を隠された状態で「今高速変換をONにしているか否か」問われたら、どっちなのか正直分からない。この辺りはPCのスペック、ファイル形式、GPUの設定等の条件にも左右されるかもしれないので、はっきりとは言えないが、違いは実感できなかった。

高速変換をONに

GPUアクセラレーション(製品版)

次に、GPUアクセラレーションを試してみる。

GPUアクセラレーションをONに

GPUアクセラレーションは、以下の通り説明がある。

GPUアクセラレーションは高速の変換を実現し、通常のソフトより30倍も早い速度で変換を実行

電光石火のごとく変換」EaseUS Video Converterより

30倍もの違いがあるということなので、違いがはっきりするはずである。
こちらも、実際にGPUアクセラレーションをONにして無料版と同じ条件で変換してみたが、違いがあまり感じられなかった。

高速変換とGPUアクセラレーションの両方をONにしてないから、速さを実感できてないだけ?

もしかすると、片方だけで試してたので、そこまで違いがはっきりしなかったのではないか。
しかし、結果として、こちらでも違いがあまり感じられなかった。

高速変換、GPUアクセラレーションをONに

オーディオ変換、オーディオ抽出では速さを実感

動画変換では多少落胆したが、高速変換とGPUアクセラレーションをONにして、今度はオーディオ変換とオーディオ抽出を試してみた。無料版と同じ条件で変換、抽出してみた結果、確かに高速でその違いを実感することができた(ソフトの実際の動作上)。

バッチ処理(製品版)

製品版ではバッチ処理も使えるが、これは転換するファイルが10以上とか、ある程度多くないと正直使わない。日常的に動画を扱う人の場合には便利な機能なのだろうか。別に無くても個別で選べば良いと思ってしまった。

バッチ処理

ファイルの結合(製品版)

製品版では、ファイルの結合も使用できる。これにより、ファイル同士をつなげることができる。
試しに、オーディオ変換の場合で使用してみる。

ファイルの結合をONに

以下、WAVMP3の二つのオーディオファイルがある。異なる形式でもマージできるのか?
ファイルをマージ」の左側に、MP3とある。ここでマージ後の形式を設定することが可能だ。

オーディオ変換でファイルの結合

実際に完成後のファイルを見ると、MP3で且つ結合分のファイルが作成されていた。

マージ後のファイル

以上、製品版で特徴的な機能をみてきた。

EaseUS Video Converterの評価

さて、無料版と製品版を比較しながら、実際にEaseUS Video Converterを試してきたが、簡単に評価をまとめると次の通りである。

良いところ

画面や操作がシンプルで変換まで非常に簡単

微妙なところ

・高速変換、GPUアクセラレーションの効果がはっきり実感できなかった
・バッチ処理は別に無料版であっても良いのでは?

無料版だと、ウォーターマークが表示され、変換の長さが1/3に制限されるのが痛い
高速変換もそこまで速さが実感できなかったが、もしかするとファイルがもっと大きい場合には、無料版との違いがはっきりしてくるのかもしれない。

終わりに

今回、動画変換、オーディオ変換ソフトの「EaseUS Video Converter」を実際に使用しながら、製品版の特徴的な機能をみてきた。製品版の特徴を明確には体感することが出来なかったところもあるが、ソフト自体は非常にシンプルで初見でも扱いやすいものだった。価格相応かどうかについては、少々割高な印象も受けたが、大きな違いは正直ウォーターマークが表示されるかどうかでもあるので、無料版で使いやすいと感じた場合には、まず1ケ月から試してみるのもアリだろう。
一つ所感を述べるとすれば、500個以上の動画フォーマットに対応しているとのことなので、公式として動画フォーマットに関連した手引きを公開してくれると、とても分かりやすいと思った。

無料版を試すには

購入するかどうか迷っている場合には、まずは無料版から試してみれば良いでしょう。

無料版を試してみる

異世界攻略班からは、以上です。