【レビュー】EaseUS Video Editorを使ってみた

こんにちは、異世界攻略班です。
いつも当ブログをご覧いただいて、ありがとうございます。

今回は、動画編集ソフト「EaseUS Video Editor」をご紹介します。
紹介のキッカケは、縁あってEaseUSの担当者からレビュー依頼を受けたこと。
実は、以前にも同社からレビュー依頼を受けておりました。以下が、その際の記事です。

EaseUSがどういう企業で、どういったソフトウェアを取り扱っているかについては、前回の記事でも触れています。今回は割愛させていただくので、こちらも合わせてチェックしていただければと思います。

2020年9月公開の記事

ソフトの評価

まず、結論だけ知りたい方のために申し上げますと、EaseUS Video Editorはどちらかというと、初心者~中級者向けのソフトという印象です。
なので、より高性能なソフトをお探しの方は、参考程度に留め、本ソフトは無料体験からまずは始めてみれば良いと思います。
ただ、無料の範囲でも出来ることは多いので、実際に何ができるのか、以下で解説しながら見ていきます。

ダウンロードの手順

さて、実際にダウンロードから始めていきましょう。
まずは、無料体験から始めていきます。

無料体験をクリックでダウンロードが開始される

セットアップしていきます。
初めに、使用言語を選びます。日本語であれば、そのままで大丈夫です。

使用言語の選択。そのままでOK

「続行する前に他のアプリケーションを終了してください」と出ますが、基本的には終了する必要は無いです。メモリの使用量が多い場合には警告が出てましたので、それが理由だとは思いますが、特に問題は無いので「次へ」を押します。

バージョン1.7.1.55をインストール

使用許諾契約書の同意です。英語で書かれてありますが、確認して問題無ければ、「同意する」にチェックを入れて、「次へ」をクリックします。

使用許諾契約書の同意

インストール先の指定です。特に変更する必要は無いです。「次へ」をクリックします。

インストール先の指定

追加タスクの選択です。ここも特に変更する必要は無いです。「次へ」をクリックします。

追加タスクの選択

以上で、インストール準備は完了です。内容に問題無ければ、「インストール」をクリックします。

インストール準備完了

これでインストールは完了しました。「完了」をクリックしてセットアップ終了です。

インストール完了

まずは実際に使ってみる

では、実際に使っていきましょう。

画面比率の選択

起動すると、アスペクト比の選択が出ますが、youtubeなどの動画編集で使用する場合には、16:9(横画面)で良いと思います。スマホ画面での編集にも対応しているようですので、ここは用途によって使い分けてください。

アスペクト比の選択

画面の構成

画面は、大まかに3つに分けられる(素材・効果、プレビュー、タイムライン)

実際の画面です。大きく分けて3つの枠で構成されてます。
パット見シンプルな印象を受けます。

大まかな画面の構成

① 素材、効果設定…ここの素材は実際に編集で使用する、動画、画像、オーディオ等のデータです。自分がインポートしたものだけでなく、予めフリーで提供されている素材もあります。
素材に対して、画面切替、フィルター、オーバーレイなどで、特徴的な効果を追加していくことができます。

② プレビュー、再生…インポートして、トラックに追加した動画などがプレビューされます。アスペクト比の確認もできます。フルスクリーンで再生して確かめたい場合には、「フルスクリーンで再生」をクリックすれば全画面再生されます。

③ 編集、タイムライン…トラックに動画や画像を追加後、タイムラインで編集していきます。素材は最上部に固定されています。PIP(Picture-in-Picture)、字幕、テキスト、オーディオ等の追加、編集ができます。その他の設定(クロップ、モザイク等)はオプションや右クリックから行ないます。無料版と有料版とで違いもあるので、そちらも詳しく見ていきます。

概要は以上です。それでは、機能ごとに細かく見ていきましょう。

① 【素材、効果設定 】~素材~

素材、効果設定について

まず、素材、効果設定から見ていきます。
ここでは、編集で使用する素材を選択します。以下、ローカル、OP、人気素材、背景から選べるようになっています。

【素材、効果設定 ローカル~

まず「ローカル」について見ていきます。動画のメインとなる素材部分です。
ここでは、自分のPCにあるデータをインポートします。
インポートの仕方は、ファイル、フォルダから選べて、個別で選択したい場合にはファイル選択画像などが複数ある場合には、まとめてインポートできるフォルダから選択すれば良いです。
編集に使用する素材は決まっていると思うので、ファイルから個別で選択した方が早いかもしれません。フォルダからインポートは多少時間がかかりました。
以下では、例として、過去録画しておいた動画をインポートしてみました。

ローカル

実際の使い方として、インポートしたファイルの上にカーソルを合わせると、右下に青い十字のアイコンが出てきます。これをクリックすると、トラックに動画がアップロードされます。
また、ファイル上で右クリックすると、オプションが表示されるので、こちらからも操作可能です。
ダブルクリックでプレビューの確認が可能です。シンプルなので、初見でも操作性は分かりやすいです。

トラックに追加するには(左)、オプション(右)

タイムラインで確認すると、以下のようになります。最上部に固定されているので、下部には動かせません。実際の操作方法は、③ 【素材、効果設定 で確認します。

タイムラインの表示

【素材、効果設定 】~OP

次にOPですが、こちらは動画のオープニングで使用できる素材が並んでいます。
フリーだとは思うのですが、DisneyとかMARVELなど利用が怪しい素材も幾つかあります。
私的利用の範囲で楽しむ場合には問題無いとは思うのですが、この辺りは著作権上グレーかもしれないので、TPOに応じて使い分けた方が良さそうです。カウントダウン系の素材はフリー素材が多いと思うので、別途自分でインポートした素材を使っても良いかもしれません。
OP素材を使用する場合には、一度ダウンロードしてからになります。

OP

【素材、効果設定 人気素材

3つ目は、人気素材です。人気素材ということですが、正直何が人気なのか分からないです…。
動画の素材として頻繁に目にするもの、利用頻度が多いという意味だと思いますが、良く分からないものが混じっていますので、こちらも用途に合わせて使用してください。
ちなみに、プレビューを見るには、一度ダウンロードが必要になるので、使用する場合には都度ダウンロードしてください。

人気素材

【素材、効果設定 背景

最後に、背景素材です。こちらはOPの導入部分にも使用できますし、動画や画像間の挿入としても使えると思います。動画の途中で、テキストだけの背景を入れたいんだ、っていう場合とかにも使えると思います。どちらかというと、画像と併用しそうな気がします。動画の種類によっても変わるかもしれません。例えば、スライド形式をイメージするなら割と使うのかもしれないですね。
基本は、ローカルがメインになると思います。

背景

【素材、効果設定 】~ミュージック~

次は、ミュージック、効果音の素材選択です。
ここでは、動画に使用できる音声の素材がまとまっています。フリー素材だと思いますので、見た限りでは使用上特に問題無いと思われます。
ミュージックは全87曲、効果音は159曲ということで、無料版でもある程度の数が用意されているので、決まったテーマで動画をシリーズ化するという場合でも、使い回しが利きそうです。
使用する人によって、使い方や組み合わせのパターンは無限にあると思いますので、工夫次第で効果的な演出を加えることが出来ると思います。
使い方は、先ほど素材のインポートで見た場合と同様です。
ミュージックのインポートはできないようなので、後で説明するアフレコ等で代用するしかなさそうです。

① 【素材、効果設定 】~テキスト、字幕~

ここでは、テキスト、挿入できる字幕の種類が選べます。
テキストのフォントなどは、タイムラインで編集する場合にも変更できますが、ここにある「新しい字幕を挿入」をクリックすると、一元的に字幕の管理ができます。どういうことかというと、下の画像でも説明してますが、字幕の挿入、削除、出力ができて、秒単位で挿入したい字幕を設定できます。
ただし、字幕の位置やスタイルなどはプレビュー画面で設定が必要です。また、ここで字幕を挿入した場合に、テキストとは別になるので、タイムライン上表示される部分が違います。無料版とで同時間帯で重複して挿入できるテキスト数にも違いがあるので、その点は注意してください。
テキストの種類は30程ですが、十分な数だと思います。Openerは独特なので使用するかどうかは好みが分かれそうです。主に、TitleとSubtitleで十分な気がします

新しい字幕を挿入する」をクリックすると以下の画面に遷移します。

テキストのスタイルは、既に設定されてあるテンプレを使用しても良いし、自分で好みのスタイルにカスタマイズすることができます。
映像がメインになるのであれば、字幕にそこまでこだわる必要性は無いので、動画の内容に合うようにフォントやサイズを調整したりすれば良いと思います。

既に設定されてあるテーマを使用(左)、自分の好みに応じて調整(右)

① 【素材、効果設定 】~画面切替効果、フィルター、オーバーレイ、オンライン素材~

ここからは、動画や画像に加えることのできるエフェクトをみていきます。
画面切替効果、フィルター、オーバーレイ、オンライン素材の4つから、エフェクトを加えることができます。

各々がどういったものなのかについては、実際の動きを見た方が早いと思いますので、動画にしました。要は、単に動画に視覚効果を加えるものなので、以下の動画を合わせて見てもらえれば、感覚的にすぐに理解できると思います。
効果の数や種類については、どのような動画を作るかによって変わってくるので、一概に多いとか良いだとか言えない部分です。
例えば、ゲーム動画の配信などになると、プレイしている内容が主のコンテンツになるので、エフェクトが逆に邪魔に思えたりもします。PV動画やイベントのPR動画の場合にはエフェクトを効果的に使えば、視聴者を引き付けることもできるので、有用かもしれません。
編集中に「あれ?」と思ったのが、画面切替効果について
プレビューでは、確かに画面切替の効果が確認できるのですが、実際に動画に反映してみると、本当に適用されているのかが良く分からないものがあります…。SlantRoll_Out_NEとかWaveなど目視できるものはできるのですが、中には微妙なものもあるので、これは実際に自分で試してみた方が良いです。また、メモリが不足していると、編集中に落ちたりフリーズしたりして、最初からやり直しになるので、必ずこまめに保存してください(自動保存はしているようですが、あまりあてになりません)。

EaseUS Video Editor 無料版を試す

② 【プレビュー、再生 】~プレビュー~

さて、次はプレビューについてです。ここは直感的に分かる内容なので、そこまで解説する必要はあまり無さそうですが、一通り見ていきましょう。

編集した内容を確認する

一応、無料版だと左上に、ウォーターマークが表示されています。右上にクローズボタンがありますが、こちらをクリックしてもウォーターマークは削除できず、有料版の案内が出てきます。実際にはウォーターマークは編集上邪魔なので、削除するためにも、EaseUS Video Editorを利用する場合は有料版にした方が良いでしょう。このウォーターマークが無料版と有料版とで変わるのは、何も本ソフトに限った話ではなく、こういうサービスでは常套手段であるので、ユーザーはどうしようもないです。基本的には無料版を試しつつ、良さそうであれば有料版に変えて本格的に動画編集する流れです。

無料版ではウォーターマークを非表示にできない

左下には、アスペクト比も表示されていることが確認できます。冒頭で設定した画面比率はこちらでも確認できます。
右上には「最近保存したファイル」と出ています。エディターは一定の間隔で編集データを自動保存しているようです。ただ、自分の場合、編集中にフリーズして落ちてしまい、自動保存したところから再開しようとしても結局フリーズしたので、この保存が問題無く機能しているかどうかは疑問です…。もしかすると、無料版と有料版とで動作が変わる可能性もありますが、無料版の場合には、あくまで無料なので、その辺りは留意して使わないといけないでしょう。なので、こまめに保存することは忘れないでください。

③ 【編集、タイムライン】

最後に、ソフトの肝となるタイムラインを見ていきます。

まず、全体を見てみます。構造は単純です。上部にインポートした素材が来て、そこにテキストなり、ミュージックなり効果を加えていきます。要らない部分をカットしたり、操作を元に戻したりなどの編集オプションが並んでいます。
EaseUS Video Editorは、構造がシンプルで分かりやすいのが特徴です。そのため、初心者にとっては使いやすそうですが、上級者には物足りなさそうです。

編集、タイムライン

各パーツをそれぞれ見ていきます。実際に見てみると、機能もシンプルで、初見でも分かるものとなっており、初心者には優しいソフトであることが分かります。

【編集、タイムライン】~① 素材・効果~

上から、素材(ビデオ、画像)、PIP、テキスト、字幕、オーディオ、ボイスオーバーとなっています(適宜、画面切替効果、フィルター、オーバーレイなどが設定するとここに入ってきます)。
字幕とテキストは分かれているようです。無料版だとテキストは二列しか使えません。それ以上使う場合には有料版へのアップグレードが必要になります。

【編集、タイムライン】~② 編集オプション~

左から順に、元に戻す編集(左上の画面でスタイルやモーションなどを編集できる)、削除クロップ(切り抜き、クローズアップ)、ズームモザイクフリーズフレーム(1フリーズ制止させて、まるで止まっているかのように見せられる)、接続時間を設定アフレコ(ボイスレコーダー)、クロマキー合成(背景合成)となっています。音声文字変換については有料版でのみ使用できます。
クロップやフリーズフレームを使うと、強調して見せたい場面、注目したいところをピックアップできます。クロマキー合成については上手く活用できれば、一段階上の動画に仕上げることができるでしょう。これについては場面を選びそうです。

【編集、タイムライン】~③ タイムライン~

タイムラインは、編集の核です。何分何秒でどの素材を流して、どこにテキストをいれたり、音楽を合わせるかとか決めていくことになるわけですが、ここははっきり言って使い手のセンスと技量次第で、良くも悪くもなりますソフト自体の仕様としては、非常にシンプルなので、どこに何を入れて何と合わせるかとかはすぐに理解できます。無料版で制限がありますが、十分に編集は可能です。素材もそれなりに用意されているので、組み合わせ次第で面白い動画を作ることができると思います。
気になる点は、無料版だと時折フリーズして落ちる点。これはこまめに保存をすればなんとかなりそうです。
(編集ではショートカットキーを活用したり、スペースキーで再生したり、矢印キーで1秒単位で再生して調整すると編集しやすいです。)

無料版だと使えない機能

【編集、タイムライン】~出力~

実際に編集した動画出力する場合には、以下の画面になります。
ファイル名を入力して、出力先を選択してください。MP4への変換が可能です(その他、AVI、WMV、MKV、MOV、GIF)。
高画質にするには有料版へのアップグレードが必要です。
出力速度はPCのスペック、動画の長さにも左右されます。

出力設定

実際に使ってみた後の評価

さて、ここまで実際に動画を作りながら、EaseUS Video Editorを試してきました。諸々の観点から、本ソフトの評価をまとめていきます。

無料版と有料版の違い

試用版と有料版の違いは、以下の通りになっています。

有料版でできること

・すべての素材を利用可能とありますが、素材は無料版でも有料版と変わりません。増えてませんでした。

素材の数。有料版でも同じ
解像度の違い

ウォーターマークは有料版では消えています
・有料版だと、音声文字変換機能、音声強調機能、テキストの挿入できる数が増える
出力で1080p/HDが可能

大まかに言うと、ウォーターマークが消えるよ、1080p/HDが使えて高画質になるよ、ぐらいです。

システム要件

システム要件は以下の通りです。
Windows11に関しては以下をご参照ください。
cf. Windows 11に関して知りたいことを
メモリが1G以上の空きが無いと、動作不良を起こすので、PCのスペックにも注意してください。
実際のところ、最悪1G以上の空きが無くてもこまめに保存するなどして作業すれば使えないことは無いです。

システム要件

有料版でも動画を作ってみた

一応、有料版でも動画を作成してみました。無料版と比較して参考にしてください。
動画の質については、キャプチャーソフトに依存する場合もあるので、編集ソフトだけで動画自体の美しさを評価できません。ただ、比較して分かるように、ウォーターマークが消え、高画質であることは分かります。

試しに、有料版で編集した場合

本ソフトの良い点、悪い点

良い点、悪い点、それぞれまとめます。

良い点(Good)

・編集機能がシンプルで初心者でも分かりやすい(複雑な機能がない)。
・無料版でもウォーターマークを除いて機能はほぼ使えるので、十分編集は可能
素材が充実している。

悪い点(Bad)

フリーズして落ちる(動作が安定しない場合がある。メモリの確認も必要)。
・自動保存で落ちた後の復元が機能してない。あてにならない
画面切替効果が、有料版でも機能しているか怪しいものがある(効果が見えない)
・シンプルな分、機能に物足りなさもある

ソフトの価格

有料版の価格は以下の通りです。
試しに使ってみようと思った場合に、1ケ月ライセンスは高い気がします。
まずは、無料版を試してみて、使いやすそうだったら、1年間ライセンスを購入されるか、買い切ってしまった方が良いです。
他のソフトとの比較もあると思います。しかし、編集ソフトは数千円から何万するものまでピンから切りまであります。それらと比較すると、やや高めな値段ですが、初心者から中級者にとっては使いやすそうです。しかし、機能に物足りなさも残るので上級者には向かない気もします。
その辺りを考慮しながら購入を検討されると良いでしょう。

価格について

無料版を試すには

購入するかどうか迷っている場合には、まずは無料版を試してみれば良いでしょう。

EaseUSのサイトにいきます

終わりに

さて、実際に編集ソフトを試しながら見てきました。
初心者から中級者にとっては良いと思いましたが、いきなりこのソフトにする決定打には欠ける気もします。上級者にとっても機能面において物足りなさもあると思います。
しかし、シンプルで使いやすい印象は受けたので、どれを使おうか迷っている場合には使用してみるのはアリだと思います。ただ、より凝った編集をしたい場合とかは、他のソフトとも比較しながら、より良い選択をしてください。まずは無料版から始めて、自分に合うようであれば有料版を購入されれば良いでしょう。良い動画編集ライフを。

異世界攻略班からは以上です。