特別定額給付金オンライン申請の穴
特別定額給付オンラインシステム
マイナンバー申請
皆に迎合されるシステムが存在するのかどうかは怪しい。しかし、特別定額給付オンラインシステムは急ごしらえの印象が拭えない。
上記、総務省のページから、ポータルサイトに飛ぶリンクがあるので、飛んで申請をしてみた。特別定額給付金は、勿論、異世界攻略のために使用する。当たり前だ。
ポータルサイトに飛び、オンライン申請の手続きをクリックしていく。すると、マイナンバー申請があるので、そちらに進んでいく。
そして、該当の市町村を選び手続きを進めていく。ここまでは良い。
手順は以下の通りだ。これ通りにやっていけばいい。
署名用電子証明書の失効
一瞬ICカードリーダーライタで「ん?」となるが、別にここはスマホで申請すれば良いので問題にはならない。この時点で、特に問題なく手続きができそうな感じはある。
途中、ニュースにもなっているが、厄介そうなのがマイナンバーを使う機会があまりないから、パスワードを忘れてしまうケース。私の場合は確実に控えているので、この辺りも問題なし。署名用電子証明書の番号も問題無く入力できて、これで申請完了だと思った。しかし、最後の最後で絶望した。
「署名用電子証明書が失効しています。市区町村の窓口で電子証明書の発行手続きを行ってください」…( *´艸`)
これ以前に、署名用電子証明書の期限内であることは確認した。しかし、失効していると出ている。なぜだ…?
申請ができなかった原因は何か
モバイルJPKI
失効している原因が分かるアプリがあった。
モバイルJPKIというものだ。地方公共団体情報システム機構が提供するアプリだが、まあレビューだけを見ればひどい。皆、ひどくストレスが溜まっているに違いない( ;∀;)
とは言え、使ってみないと、どうか分からんから使ってみる。
ここで、自分の証明書を確認する、をクリックし先に進むと、「署名用電子証明書」と「利用者証明用電子証明書」の二つが出てくる。見知らないものでなんのこっちゃと思うが、マイナンバーのことだ。ただ、暗証番号が違うようだ。署名用電子証明書はそのままでカード作るときに窓口で設定したやつ。利用者証明用電子証明書も同じだけど、こっちは4桁で設定したパスワード。これを一つずつ見ていく。
まず、利用者証明用電子証明書。こちらは有効と出た。色々と情報が出てきた。ここの情報が結構怖い。え?そんな情報までこのカードに入ってんの?って思う。気になる人は確認してみてほしい。
問題はこちら。署名用電子証明書。
はい。「失効済み」と出ます。ポータルサイトで申請中の時は、期限内だったのに、なんで失効済みと出たのか。
この中の、「住民票の基本4情報の記載が修正された場合」。これですよ…。
引越が多い単身には辛い
心当たりはある。確かに引越をこれまでに3回しているので、その度に住民票を変えていた。先のモバイルJPKIというアプリで署名用電子証明書の方を見たら、最初に引越した時の住所のままであった。これは数年前の話である。その後、引越をする度に役所に行き転入手続をしていて、しかもマイナンバーを使って手続をしていたから、問題は無いものだと思っていた。おそらく、役所の人間もそう思っていたのだろう。これ自体が問題。マイナンバーが普及していない訳だ。
この今のタイミングで署名用電子証明書の失効の仕組みを改めて知ったところで、どうなるか。作ったときに設定しているのだから、転入のタイミングごとに手続できていれば本来何も問題は無かった。記憶は怪しいのだが、役所としては、「やっておけば良いですよ」ぐらいの熱量だったから、別にやらなくても大丈夫だなと当時は考えていたと思う。
お粗末な現場
それで現在の状況である。
「役所」に人が殺到 10万円給付に先立ちマイナンバーカードの申請に(livedoorNEWS)
…お粗末である。オンライン申請ができなくても、郵送申請もできるから代替手段はある。だが、遅いし、オンライン申請があるのに、できないのが面倒。
パスワードを失効させるという仕様に問題は無いと思うが、申請手続やシステムの穴に詰めの甘さを感じずにはいられない。
結局、署名電子証明書の失効をどうすればいいかというと、窓口に、という話になる。笑止千万、呆れてしまう。国自ら、三密の方向へ向かわせている。それなのに、真偽は定かではないが、役所側は三密になるので控えてくださいというようなコメント出しているようだから、更に笑えてくる。
呆れてものが言えない。単身で働いている者は役所が空いている時間に行くことはできない。署名用電子証明書失効後の手続はいつ行くのか。
このあたり、わざわざ多少のリスクを負ってまで、時間を使い申請に行くことはバカげている。オンライン申請システムがあるにもかかわらず。
現状、郵送申請という手段があるからまだ良いが、リモートワークも兼ねて、色々と本国の腐敗した構造が垣間見えてきて、非常に気分が悪い。
国家が口ばかりの政策を繰り返すのであれば、国民は次第に離れていくだろう。