広告で見る「CVR CTR EPC」とは何か
CVR
Conversion Rate(コンバージョンレート、転換率)の略称。
コンバージョンは転換の意味で、アフィリエイト上は、購入、登録、申込みなどを指す。
例えば、商品の説明をして最終的に購入に転換したとか、サービス内容を説明して悩んでたけど申し込みに至ったとか、そういう状況を転換と言っている。
CVRの出し方は、総数に対して実際に転換に至った数。
例えば、単純に3%であれば、100人に説明して最終的に購入してくれたのが3人というイメージ。
ただ、100人に説明して1人アクションに至ったとしたら1%であり、10万人に案内して結果1000人が購入したという場合にも1%となるので、前提として総数がどれだけあるのか気にする必要がある。
CVRが高いからと言って必ずしも良いという訳でもない。総数がどの程度なのか、また実際のサービス内容はどうなっているのかなど、諸事情を加味しながら、消費者のニーズなども考えられると自サイトに合う選び方を見つけるヒントになる。
また、時期に応じてCVRも変動する。例えば、広告の種類が新卒向けであるなら、1月から4月にかけて若干高くなるので、この時期はこちらの広告が適しているな、というように最適な選択をすることができる。
CTR
Click Through Rate(クリックスルーレート、クリック率)の略称。
これは文字通り、どの程度クリックされたかの結果である。広告の表示回数を総数として、何回クリックされたかでレートを算出する。誤クリックも考慮する。
クリックというアクションに至るのは、ユーザーの興味関心が広告と偶然にもマッチした場合である。検索キーワードに応じて出すリスティング広告とは違い、アフィリエイトではテーマに応じて自身でカスタムしなければならない。つまり、検索結果に沿って広告を出すというのは、まず検索エンジンによって自分のサイトが特定され、その上でユーザーに記事を読んでもらうこと。そして、その一連の行動の延長線上に広告が配置されていることが、好ましいと言える。
ただ、クリック以前の問題で、まず記事を読んでもらえてるかどうか。それが達成できていないのであれば、CTRという指標は使えない。一定のアクセスがあり、その上でどの記事が最も読まれ、どういうテーマに関心があるのかを知る。そしてそれが固まった後で、「ではどういった広告がクリックされたのか(ABテスト)」を見ることでCTRが生きる。
つまり、CTRを考える上で重要なことは、第一に、記事の質はどうかという点。それが達成された後で、どういう広告が選ばれるかという視点になる。
EPC
Earning Per Click(アーニングパークリック、1クリックあたりの収益)の略称。
1クリックあたり発生する報酬金額のこと。例えば、一個100円の商品広告が100回クリックされ、10個購入されたとすれば、EPCは10円になる。当然ながらEPCが高いほど収益が多くなる。
これはどちらかというとアフィリエイト側の視点になる。消費者にとっては、EPCの数字は見えないわけで、重要なのは必要な情報が得られているかどうか。つまり、ただ脳死でEPCが高いものを記事に羅列したところで、CTRが上がるかというとそうではない。
どうにかしてEPCが高いものを掲載してCTRも上がれば良いが、EPCとCTRを上げていくには、CVRも考慮していかなければならない。具体的にはやはり記事の質やテーマ性などをブラッシュアップすることになる。
CVR CTR EPCといった指標はあくまで参考値
ここまで3つの指標をみてきたが、やはり重要な点は、記事のブラッシュアップ、リライト、テーマの選定などになってくる。
勿論、アフィリエイト広告を選定する上で参考にはなるが、そもそもそれ以前に、記事が読まれている状態になければ、どう広告を選ぼうが意味が無くなる。問題はそこじゃないとなる。
まずは、必要な情報は何か、質を高めていくにはどうするかを考えたい。
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