【column】#5「物語上の関係性、共依存の環境」

物語のような綺麗な関係性が現実的にあるのだろうか?

ここでの関係性とは何を指すのか。
物語、つまり人が想像したもので作られたフィクションの関係性。それは主人公にとって都合良く構成されていて、悪役も都合良く配置されている。その後の展開も思い通りに進み、結末も想像がつくという具合に、だとする。
現実的にあるかと問われると、無いと答えるだろう。現実は、他人の行動や感情を思い通りに動かすことは不可能で、基本的にはどうしても感情が邪魔をし、他人が何を考えているかも100%は分からない。財力だとか、物理的な力で圧迫して強制的に従わせることは無し。それではもはや綺麗とは言えない。だが、脚色が多少加えられているとしても、それがノンフィクションであり、実際にそのようなストーリーがあったとすれば、必ずしも無いとも言えない。たとえ、そのストーリーがフィクションであっても、読み手の心に感動を与えるものであれば、そこから得た希望をどのような形であれ、人は現実に昇華することができる。それがプラスであれ、マイナスであれ、想像している以上、不可知のものであっても、物語のような綺麗な関係性は現実的に起こり得る。

共依存の関係性

まず、共依存(Co-Dependency)とは、「Co:共同、同等、Dependency:依存症」で、自己の存在価値が他人によって規定されるというもの。他人に必要以上に依存しているので、相手をコントロールして、自分の望む行動を取らせようとする。一種の馴れ合いのようなものだ。例えば、職場で指摘すべきことを指摘せず、改善すべきところも改善しないため、仕事のクオリティーが担保できないといったケースがそれに当たる。
『真に恐れるべきは有能な敵ではなく無能な味方である』(ナポレオン)
有能な敵であろうと、環境を変えたり戦略を練ったり、こちら側で如何様にも対抗する手段はある。
だが、足を引っ張る味方がいた場合に、いずれは体制と関係性の破滅をもたらす。今置かれている状況で、本当に成果が出ているのか。居心地の良い環境は、実は単なる馴れ合いで、心地良い言葉に惑わされていないか。それを探る場合のサインは、今の環境に慣れきってしまったときに、自分のスキルが不釣り合いだと感じてしまったとき。

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Posted by himajinn